所 信
2019年度
「 愛 」
~For everyone~
一般社団法人因島青年会議所
理事長 毛利勇介
はじめに
我々は誰のため何のために青年会議所に所属しているのでしょうか。青年会議所という団体は自分たちが住む地域を良くしようと運動をおこなっています。その機会は因島青年会議所メンバーに等しくあります。そして、その中で自分自身が成長し、その力をもって地域に繋げ、さらに自身を成長させていくといったサイクルを構築していきます。しかし、全てのメンバーが等しく自己成長できるわけではありません。誰のため何のためにこの運動をしているかを深く理解した上での活動でなければ成長には繋がらないと考えます。今一度メンバー全員でこの因島青年会議所に所属している意義を再認識して「愛」を持って本年度の活動を進めてまいります。
挑戦と失敗
青年会議所のやりがいは困難を乗り越えるために自らの意思で行動し新しいことに挑戦をして仲間と共に達成出来たときだと考えます。そこで得た経験は誰かに教えてもらうよりも、遥かに価値があり自分自身の財産となるのです。また、よく青年会議所では失敗をしていいから挑戦しろと言います。しかし、それは言葉足らずであります。青年会議所として正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力の上であればというのが前提なのです。
青年会議所に使う時間は自分だけの時間を使っているわけではありません。関わるメンバーの時間も共有しているのです。メンバー個々で仕事・家庭の様々な事情はありますが40歳までの縁あって入った青年会議所です。因島青年会議所の仲間は本気でやれば本気で返してくれる仲間だと信じています。我々の時間は限られているからこそ自分の為だけでなく誰かの為に、本気で悩み本気でぶつかりながらでも青年会議所活動をやってみましょう。
組織と人
メンバーが組織の共通目的に向かって互い協力し、活発にコミュニケーションをとっている状態が組織のあるべき姿であると考えますが、近年会員の減少が危惧されている中で因島青年会議所はそのあるべき姿ではありません。また、近年会員拡大を行うべくいろんな取り組みを行ってきましたが、全員が本気で新入会員を誘っていたかと考えた時に、そうでないメンバーもいたように感じます。何故かと考えたときに誘う側の人間が誘いたくなる組織ではないのだろうと思います。しかし、今いるメンバーが今後因島青年会議所を支えていく事は間違いありません。少ないメンバーだからこそ新入会員を誘いたくなるような組織にしていきましょう。
まちづくり
一言でまちづくりといっても沢山ありますが、これが正しいまちづくりといった答えはありません。その時代その時代に求められているものは違っていますし、関わる人たちが信じるまちづくりを進めていくのだと思います。それは、古いものはすべてよくなくて新しいものが全ていいという事はありませんし、その逆もありません。私たちが信じるまちづくりを行っていきましょう。また、我々青年会議所のメンバーの多くは中小企業の人たちです。この地域で商売を営み、従業員もお客さんもこの地域の人たちで、この地域で生活しています。我々は責任や自覚を持って次の世代へと繋いでいかなくてはなりません。自分自身を含め誰もが夢を持ち未来を描き望まれる因島のまちづくりを目指しましょう。
結びに
私は青年会議所とは背伸びをする場所である。そして、その背伸びをすることで、知らず知らずのうちに自らの成長へと繋がるのだと教えられてきました。自分のためではなく誰かのために想いを伝える活動が「奉仕」となり、やらされるのではなく自分の持っている力を超えて120%の力を目指すことが「修練」だと考えます。所属の委員会が違うから関係ないではなく共に支え合い助け合うことで青年会議所メンバーとの「友情」を育みましょう。この青年会議所の三信条である「修練」「奉仕」「友情」を実践できるよう全身全霊で愛を持って一年間取り組んでまいります。
事業計画
- 会員拡大
- 会員同士の交流向上
- 継続していた事業ではない新しいまちづくり事業の展開
- 広島ブロック協議会及び各出向者への積極的な支援・協力