所 信
一般社団法人因島青年会議所
理事長 岡野邦治
はじめに
平成の時代が終了し令和の時代が到来しました。今年におきましては1964年以来2度目の東京オリンピックが予定されているように、時代は常に移り行き変化していきます。しかしながら、因島青年会議所においては変わらないものがあります。それは、「明るい豊かな社会の実現」という目的と半世紀以上も続く因島青年会議所の先人達が作ってきた想いの歴史であります。そして、2020年度は先人達が築いてきた歴史と知恵をしっかり引き継ぐとともに、新たな一歩として我々現役世代がまちのために何ができるかを考え、実践し、次の時代へとつないでいくことで「明るい豊かな社会の実現」に向けて邁進して参ります。
因島の新たな魅力の発見と地域愛の醸成
我々の住む因島地域の人口は現在約2,3000人であり、そのうちの65歳以上の高齢者の割合は4割を超えており、少子高齢化が進んでいます。都市部への人口の流出や小中学校の統廃合といった目まぐるしく変化の激しい時代にあっても、子供たちには夢を持ち続けてもらいたい。そのためには、因島地域を再度見つめなおし、新たな価値や魅力を発見し、次世代の子供たちに伝えていくことで、地域に希望に満ちた夢を描けるようになって欲しいと考えます。
未来を担っていく子供たちは地域の宝であり、次世代の担い手と言えます。そして、次世代の担い手である子供たちの健やかな成長や、地域のさらなる発展に向けて、どのような取り組みが必要となるかを真剣に考えるべき時期に来ています。
また、この地に生を受け、縁あって生活しているこの因島地域のために、子供たちが未来を担う青年期を迎えた時までに、何か力になりたいと思えるような郷土愛の醸成が必要です。
そこで、私たちは未来を担う子供たちに対して、いつまでも記憶に残るような深い感動と思い出をつくる事業を実施し、この地域に対して誇りや愛情を育んで参ります。
挑戦と成長
組織が成長するためには、そこに所属する人間が成長しなければなりません。では、人間はどういった時に成長を実感できるのでしょうか。人間は自分にとって嫌なこと面倒くさいことから逃げることは得意ですが、自己を成長させるためにはあえて険しい道に進み、挑戦し続けること、それこそが成長につながり挑戦を繰り返すことで成長が実感に変わると考えます。そして、その挑戦の連続こそが人間としての信頼につながり、次第に必要とされる存在となり自分しか出来ない大切な役割が社会から与えられていくのではないでしょうか。
青年会議所にはさまざまな価値観を持った仲間がいます。まちのこと組織のことどれ一つをとってもさまざまな価値観があり、そうした、お互いの価値観を真剣にぶつけ合い、切磋琢磨し挑戦し続けることで、成長できる組織を作ります。
そして、新たな考え方や活動の幅を広げるためにも因島青年会議所の活動や魅力をしっかりと伝えていける同志を一人でも多く増やしていきましょう。
ブロック野球大会
人が何かに感動や衝撃を覚えるのは、新しい何かに出会うことだと思います。私達が考えなければならないのはその新しい何かであります。
同じ物事をするにしても新しい感動を与えるには、その地域の独自性や風土、慣習を生かした事業づくりをすることによって、感動を生み、語り継がれることになるのではないでしょうか。
ブロック野球大会においても、因島の特徴や独自性を考えた大会とすることで、人々に感動と衝撃を与えられる大会にしましょう。
最後に
明るい豊かな社会の実現は、誰かが実現してくれるわけではありません。私たち自身の行動で実現するしかありません。良い未来を思い描くには、自らの信念を強く持ち、挑戦し続けなければなりません。私たちは熱き仲間とともに、JAYCEEだからこそできる未来を創造し新たな価値を生み出していきます。
JCは「自己成長」のできる組織です。どんな困難であってもそれを乗り越えた先に自己成長があり、喜びがある。それが会社やまちへの貢献につながり発展につながります。私たちがしっかりとJCで学びを得、成長していくことこそが、まちの未来を創造していくと考えれば我々の活動がより有意義なものになると考えます。
明るい豊かな因島の未来へと歩み続けるため、会員一同が一丸となって不撓不屈の精神で立ち向かって行くことをお誓い申し上げ、2020年度理事長所感とさせていただきます。
スローガン「不撓不屈」~熱き仲間と共に未来を創る~
基本方針
一、次世代を担う会員増強の力強い推進
一、会員が活力に溢れた魅力的な組織づくり
一、会員の資質の向上や会員間の絆を深めるためのひとづくり事業の実施
一、因島のまちづくりの新たな可能性を発見、研究
一、因島の魅力を発信するまちづくり事業の実施
一、地域の良さを生かした広島ブロック野球大会の展開